「脳脊髄液」について

「脳脊髄液」についてお伝えします。

脳脊髄液とは、頭蓋内では脳室内とくも膜下腔に、
脊柱管内では脊髄くも膜下腔に存在し、
お互いに交通している水様透明な液体です。

下記の2つのURLから画像をご覧ください
https://bit.ly/3uSZoAU
https://bit.ly/3r3FpOM

脳脊髄液は主として脳室(側脳室、第三脳室、第四脳室)内の
脈絡叢(choroid plexus)で産生されます。

脳室を出て脳表くも膜下腔に至り、
主に静脈洞からに突出しているくも膜顆粒を経て
静脈系に吸収されます。
https://bit.ly/3ue6HUk

くも膜顆粒から吸収されるだけでは
脳脊髄液の動態を説明しきれないので、
脳脊髄液は脳に分布する毛細血管からも
吸収されることが最近の研究で分かっています。

これは医師によって意見が分かれますが、
脊髄までが脳脊髄液の循環経路と考える医師と
脊髄を出て四肢へ繋がる末梢神経まで循環経路と
考える医師も居られます。

メトロノームメソッドでは、後者として考え、
その方が治療方法に選択肢が増えます。

例えばシビレは、
中枢神経系(脳と脊髄)の問題が無いと
現代医学では手の打ちようがありません。

私のところに指先のシビレで、
来院した患者さんは整形外科2か所、
大学病院で手の専門医に診てもらっても
改善しない方がおられました。

結局、指先の神経の脳脊髄液の
滞留がシビレの原因で、
その滞留状態を改善してシビレは消えました。

浮腫みや冷え症などの自律神経失調症と言われる
症状の中にも単なる脳脊髄液の滞留の方が多く見られます。