父に感謝を込めて

こんにちは メトロノームメソッドの村上です。
2月18日に父が亡くなりました。 87歳でした。 79歳で左脳の側頭葉言語中枢に脳梗塞を発症して、感覚性(ウェルニッケ)失語症が後遺症になりました。 このメルマガや私のいくつかの著書でも取り上げているエピソードです。
感覚性失語症とは、聞いた言葉とその意味につながりを失うタイプの失語症です。
発症後、リハビリの最初の頃は「病院」の事を「学校」と言い間違えるような事も多々ありました。
話すほうは、麻痺もなく滑らかな口調で話すので、初対面の人は、父と1.2分の会話では失語症とは気がつきません。
しかしながら、 話しているうちに会話のやり取りが支離滅裂になるので、相手の方が困惑し始めます。
脳梗塞を発症して1年ほど経ってから、父の脳を診るようになりました。
正常な脳は右脳と左脳を隔てる脳の中心軸に沿って、右脳と左脳は前(目に向かって)に前屈しながら、左右に開きます。
そして、 一定の時間と距離、脳が動いたら反転して、脳は後ろ(背骨に向かって)後屈しながら、左右の脳が近づいて閉じます。
父の脳は中心軸からズレて左側頭葉を支点にして動いているイレギュラーなレベルで言えば最低レベルの7でした。
メトロノームメソッドでイレギュラーな動きに着いて行くと、やがて中心軸に沿って動くレベル6になりました。
それからの言語聴覚士さんのリハビリが画期的に功を添うようになり、最終的には、抽象的な会話ができるようになりました。
ある時、私の治療室で両親を治療することがありました。
埼玉から実家で同居している妹の自動車で、 当時は板橋にあった私の治療室に3人で来ました。
先に母を治療して、次に父を治療しているときのことでした。
母と妹がどこかへ行くために家の近くの埼玉のバス停の話をしていました。
その話をベッドに仰向けになって寝て父が聞いていました。
そのバス停には実家からの道順を正確に母に伝えていました。
私の驚きは3つあります。
1)今、目の前に、具体的にない話を理解している 2)道順という空間認識を脳内で再現して言語化している 3)言語化するために適切なワードを使って、わかりやすく母に伝えている
「病院」の事を「学校」と言い間違えていた父が、 そんな高度で抽象的な会話を相手の顔も見ないで できるまでに回復していることに驚いたのです。
父(母もそうですが)には、脳の疾患を通して、 脳の動きを理屈ではなく、臨床経験として私に残してくれました。
メトロノームメソッドはオステオパシーを土台にしていますが、 どれだけの治療家が脳梗塞で感覚性失語症の患者さんの脳を 診て、そして回復過程を追跡することができた体験を持っているでしょうか。
これは、日本でもほとんど私だけ、もしかすると世界でも数少ない症例だと思います。
なぜならば、
現代医学の医療従事者でも感覚性失語症を診たことがない人がたくさん居て、 ましてや脳梗塞で失語症を扱った代替医療従事者となると1%もいないと思います。
だからこそ、
脳の動きに対して、自信を持って言及できます。
医師や代替医療の治療家に反論されても、 「あなたは脳梗塞の失語症の患者さんを診たことがありますか?」 と質問して答えられないからです。
それだけ貴重な体験をさせてくれた父に 「今までありがとう」と伝えたいと思っています。
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